目覚める前と後

posted on 26 Aug 2013 10:34 by taiers
たときと変わることなく、ただその内容を確認しているだけのようにロイドには見えた。 数日前まで、この差出人からの手紙を嬉しそうに見ていたときとは明らかに表情が異なっている。
フィオンが目覚めてから二日。 目覚める前と後、唯一異なっていることといえば、あれほど毎日口に上っていた名前が、ぴたりと止まってしまっていることだった。 フィオンが目覚めてから、ロイドは一度もコレットの名前を耳にしていない。
「お返事を書かれますか?」<a href="http://www.jsmotc.com/">マークジェイコブス 財布</a> ロイドの言葉に、フィオンはカップをソーサーの上に戻すと、さっきまで読んでいた手紙にちらりと目をやった。 だが、さしたる興味もないようにすぐに視線を戻すと、椅子の背もたれにゆっくりと体重をあずける。「いや、まだいい。それよりも、例の件はどうなっている」「はい。一応の聴取はとってあります。いつでも会えるように手筈は整えてありますので、体調が回復次第……」「では、すぐに手配を」「は?」「明日、いや、今日の午後にでもここに連れてくるようにね」「だ、駄目です」「是非は聞いていないよ。これは決定事項だ」「ですが、お身体が」「僕が外出すると言っているわけではないよ」「で、ですが……」「連れてこないなら、僕が出かける」 冗談とも思えない口調に、このままでは本当に外出しかねないと、ロイドは諦めぐったりと肩を落とし頷いた。



午後の日差しが差し込む、バード公爵家の応接室。 窓から差し込む光と室内にともされた明かりが混じりあい、金の額縁に入れられた大きな絵も、天鵞絨張りのソファも、輝くシャンデリアもすべてが美しく輝いている。 その部屋に置かれた彫りも美しい木目のテーブルの上に、この部屋には似つかわしくない古びたトランクが置かれていた。 トランクの鍵を開ければ、中にはきれいな便箋や封筒が何枚も入れられている。 上質な紙がつかわれたそれらの品は、あちこちが擦り切れ古くくすんだこのトランクにはあまりにも不釣り合いな品物だ。 乱雑に入れられた手紙をロイドは丁寧に広げると、それをフィオンに手渡した。「見たことのある筆跡だね」 足を組み換え椅子に座りなおすと、フィオンは便箋をめくりその内容を確認する。 一通り目を通すと、フィオンは顔をあげた。「それで、君はこれをどうやって手に入れたの?」<a href="http://www.jsmotc.com/">アウトレット marc jacobs</a> 室内のきらびやかさに気おされてぽかんとまわりを見ていたルッツは、急に声をかけられ、はっと前を向いた。 フィオンとロイド、二人の視線が自分に集まっていることを感じ、ルッツはごくりと息を飲む。「あ、あの、カイサルから預かって欲しいと頼まれたんです。もし自分が三日たっても取りに来なかったら、あいつの……彼の部屋に行ってこのカバンの鍵を持ってくるようにと」 そういうと、ルッツはトランクと一緒にテーブルに置かれた、古びた鍵を見た。「何日も待ってみたんですがカイサルは姿を現さないし、そのうちあいつがホテルを襲撃した犯人だって言う噂を聞いて、取りに行くかどうするか迷ったんです。あの、あいつの部屋に行ったことがわかったら、オレ……僕も疑われるんじゃないかと思って。でも、このトランクに何が入っているかわからないのも怖くなって、それで」 そういいながらうつむくルッツに、フィオンは優しく声をかけた。「そこでロイドと会ったんだね。大丈夫、僕たちは君を疑ったりしていないよ。それで、カイサルは他に何か言っていなかった?」 フィオンの言葉に、ルッツの表情がぱっと明るくなる。「は、はい。鍵をとりに行くときは誰にも見られるな、それとこのトランクの中は、働いていた牢獄の関係者には絶対に見せないようにと言っていました」「牢獄の関係者、ね」「はい。でも、カイサルがホテルの事件に関わっているなら、牢獄での脱獄にももしかして関わっているかもしれないって思って、誰かに言わなくちゃって思ったんです」 このトランクの中身が、事件と何らかの関わりがあるのかもしれないと思うと、ずっと自分が持っているのも怖くなる。だが、ただ警察に持って行っても信じてくれるかわからない上、ルッツ自身が疑われる可能性もあった。 カイサルが牢獄関係者に見せるなといった意味は分からなかったが、分からないからこそ、あえてそこに報告するのもはばかられる。http://www.cxaocm.com/ kate spade ネックレス 誰にも相談できなかったルッツが、ただ一人思いついたのが監獄を視察に来ていたフィオンだった。だからその従者であるロイドに声をかけられたとき、これがチャンスだと思い迷いもなくついていったのだ。「それで僕に話す気になってくれたんだね。ありがとう。とても助かったよ」「それで、あの、カイサルは脱獄に協力していたんでしょうか……」 ルッツは不安そうにフィオンに尋ねた。「君には残念だろうけど、それは間違い

Comment

Comment:

Tweet