薬、ねぇ

posted on 21 Aug 2013 14:16 by taiers
ンさまの飲み物に薬を入れたというものをとらえました」 頬杖をつきながら、フィオンはロイドの報告を聞く。「薬?」「はい。どの時点で服用されたのかはまだ調べがついておりませんが、落ち着きましたら本日どのようなものを口にされたのか教えていただきたいのです」「薬、ねぇ」  バード公爵フィオン?アルファード。<a href="http://www.shpmechanic.com/">prada アウトレット バッグ</a> 現在公爵位にあり臣下の礼をとってはいるが、現王パトリック?アルファードの腹違いの弟である。 王弟として、毒に耐性を付けるための訓練はしている。 たとえ飲んでいたとして、今の今まで症状がでていないのだから、そんなに大騒ぎするようなことなのだろうか。 ロイドが差し出したグラスを再度受け取り、水を飲む。 この場で吐く気はもうとうなかったが、薬を飲んだとして、体内濃度を低下させておくことに異存はない。 しかし、今日口にしたものに変な違和感を感じたものはなかったが、薬など本当にはいっていたのだろうか。
「味も、においもなしか」 一応の毒物の知識ぐらいあるつもりだが、これだけ症状がでないのは薬を入れたものを服用していなかったと思うほうが自然ではないのだろうか。「症状がでる時間は人によって違うようです」 フィオンの考えを読んだようにロイドが答えた。「それで、なんの薬を入れたと犯人はいってるんだい?」 一時の沈黙。「それは……『惚れ薬』だそうです」「は?」 惚れ薬……。 毒薬ではないが。しかし。「すいませんっ!」<a href="http://www.shpmechanic.com/">prada 店</a>
やおら大きく声を上げると、ロイドは九十度に体をまげて頭を下げた。「私がもっとまわりに目を配っていればこんなことには」  惚れ薬。 フィオンに飲ませて彼を虜に……という作戦だと考えられるが、しかしそれは好きな相手を自分のものに以上の意味が生じる。 バード公爵か、それとも王弟としてか、はたまたフィオン本人か、どれを狙っての犯行か。 どの縁談にもいい返事をしないフィオンに、業を煮やしたものがいたということだ。
目の前で頭を下げるロイドに、フィオンは大きく息を吐いた。 本当に飲んだとして『惚れ薬』の効果はまだでていないようだ。「頭をあげて。まだ薬の効果は出ていないようだし、なんとかなるだろう」 ゆっくりと頭を上げたロイドとフィオンの視線があった。「ところで、このまま二人でいると、もしかして僕はロイドに惚れる可能性もあるのかな?」 にやりと笑っていうフィオンの言葉に、ロイドが固まった。 背中を冷たい汗が流れる。 可能性は、なくも、ないが……。「冗談だよ」 気心が知れている相手といっても、さすがに男は遠慮したい。 視線をはずしたフィオンに、ロイドは呪縛を解かれたように力を抜いた。  トントン。
ドアをノックする音に、ロイドはそちらへ向かった。 ドアを開けると、そこには公爵家御用達の医師と公爵家従者の二人が立っていた。 ロイドが顔を確かめ入室すると、医師は顔を隠すように大きな布で口元をおおい、頭もすっぽりと布の袋をかぶった。 薬の効果がいつ現れるかわからない状態で、不用意に相手に顔をみられないための手段である。 なるほど、と、先ほどフィオンにいわれたことを気にしたロイドは、自分の胸ポケットにはいったハンカチーフをとりだすと、三角にたたんで口元をおおい後ろに縛った。 これならなんとか少しは……。
「フィオンさま、医師がいらっしゃいました。診察を」 布越しで少しくぐもった声になりながら、ロイドはフィオンに声をかけた。 診察をするために医師をフィオンのそばに案内するが。 ソファに座ったまま、フィオンはロイドたちとは別方向に視線を向けたまま振り返らない。「フィオンさま?」 再度呼びかけるが返事がない。 フィオンが見ている視線の先は窓。 すべての窓のカーテンをきっちりと閉めたつもりだったが、もうすぐ初夏となるこの季節、部屋を閉め切るには暑すぎるため、窓は開けていた。<a href="http://www.shpmeasurement.com/">プラダ 財布</a> フィオンが見ている窓のカーテンが大きく揺れている。「どうかされましたか?公爵」 医師が呼びかけるもまったく反応のないフィオンに、まわりにいた人間はみな一様に息をのんだ。 まわりを見もせず、ただ窓一点をみていたフィオンはすっと立ち上がり、窓に向かって歩いていく。 止めに入ろうとロイドが動いたのと、フィオンがカーテンをあけたのは同時だった。 これから夜会が始まろうとしている邸内では、建物やホール、その周辺には灯りがこうこうとともされている。 そのため、窓から見える景色も建物周辺はよく見える。 その一点をフィオンはじっと見つめていた。「公爵っ!」 背後で医師が大きく声をはりあげてフィオンを呼ぶ。 やっと呼ばれたことに気がついたように、フィオンが振り返った。 その目は

Comment

Comment:

Tweet